INTERVIEW

渋谷慶一郎×PASS THE BATON Vol.2
~私がこれを愛するワケ~



2002年に音楽レーベルATAKを立ち上げ、近年はパリと東京を拠点にして多岐に渡って活動を展開している渋谷慶一郎さん。 今回は、約2年ぶりにお洋服をご出品していただきました。その中でも、特に渋谷さんのこだわりを感じたデニムコレクション、それぞれのアイテムへの愛着や魅力についてお聞きしました。

―今回同じブランドのデニムパンツを複数出品されていますが、それぞれのパンツの魅力やその違いについてお話いただけますか? その中でもSAINT LAURENTのパンツは、4本ご出品していただいていますね。特に気に入っている部分などはありますか?

サンローランのノンウオッシュデニムはシーズン違いで2本持っていて、最初のシーズンのを買ってよかったから次のシーズンのも買ったんだと思います。シルエットもいいし何にでも合うから愛用してました。靴も選ばないしストレッチが入ってるから履きやすいし、あと糸の色も好きです。




これもサンローランのノンウオッシュデニムで少しかたちが違っていたと思います。色もかたちもすごくいいです。あまり穿いてなかった気もしますが、こういう風に気に入ると似たようなものをバージョン違いで買う癖がありますね(笑)




―前回のご出品の際にも、「気に入ったものは集中的に使いたくなる」と仰っていましたが、モノ選びの考え方は今でも続いているのですね。 渋谷さんは、東京とパリを行き来しながら活動されていらっしゃいますが、場所によって選ぶお洋服が変わったりするのでしょうか?

ヨーロッパのものはパリで買うし、最近は東京にいるときは日本のデザイナーのものを買ってます。面白いのはパリにいるときはなぜかブルーデニム穿くことが減って穿いたとしてもノンウオッシュのものばかりで、ほとんど毎日ブラックデニムばかり穿いてるんですよね。この定番のブラックデニムはかなり穿き込んでいていい味出てると思います。(写真左)

逆にこっちのブラックデニム(写真右) はなぜか未使用に近いくらい穿いていないという謎な感じなんですけど(笑)。サンローランのデニムはモノによって29インチか30インチを選んでいて丈も全く直さないです。この定番のブラックデニムはタキシードジャケットと合わせて穿くと細身のスーツみたいになっていい感じです。




―BALMAINのバイカーデニムについてはいかがですか?

BALMAINのバイカーデニムは数種類、色も形も違うものを持っていて一時はそればかり穿いてました。シルエットはすごくいいのにスキニー過ぎないので無骨さもありずっと使える感じがいいと思います。

このバイカーデニムは膝下が特に細くてライトな感じで、これもすごく気に入ってました。シルエットはめちゃくちゃいいと思います。BALMAINのデニムは今のデニムにない作りの細かさというか良さがあります。




―こちらのリーバイスシリーズは復刻のラインですね。どのようなアイテムと合わせるのがオススメですか?

リーバイスのヴィンテージグロージングというラインはすごく良くてデニムやTシャツを愛用してた時期があります。昔のリーバイスのプロダクトを復刻して現代的にしたようなラインでこのブラックデニムもモードの服とも合わせられるしアメリカと少しヨーロッパが混ざったような感じがありますね。









渋谷 慶一郎
Keiichiro Shibuya

音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学作曲科卒業。
2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音楽作品をリリースする。
代表作に『ATAK000+』、 『ATAK010 filmachine phonics』 など。
2009年、初のピアノソロ・アルバム『ATAK015 for maria』を発表。
2012年末に、初音ミク主演による世界初の映像とコンピュータ音響による人間不在のボーカロイド・オペラ「THE END」を山口情報芸術センター(YCAM)で制作、発表。初音ミク及び渋谷慶一郎の衣装をルイ・ヴィトンが担当し、斬新なコラボレーションが話題を呼んだ。
2013年11月には、パリ・シャトレ座にて「THE END」パリ公演を開催。三公演のチケットが即時にソールドアウトするなど大きな話題となった。また、同時にCD作品として『ATAK020 THE END』 をソニーミュージック、およびソニーミュージック・フランスから発表。
2014年4月、パリのパレ・ド・トーキョーで開催された現代美術家・杉本博司の個展に合わせて、杉本とのコラボレーション・コンサート「ETRANSIENT」公演を開催。同年10月には、昨年THE ENDパリ公演を開催したシャトレ座にて、ピアノとコンピュータによるソロ・コンサートを開催した。
2015年2月にはパリのパレ・ド・トーキョーでロボット学者・石黒浩とのコラボレーションにより人型アンドロイド・コウカロイドとの共演によるコンサート、デモンストレーションを行う。また、パリのパレ・ド・トーキョーでパリ・オペラ座のダンサーたちとのコラボレーションによる公演「THE WAY OF THE RABBIT」に唯一の音楽家として参加。7月にはソニークラシカルより『ATAK022 Live in Paris Keiichiro Shibuya』を発表。9月には完全アンプラグドのピアノソロ・コンサート「Playing Piano with No Speakers」を2日連続で開催した。最近ではイタリアを代表するブランドであるエルメネジルド・ゼニアの「メイド・イン・ジャパン」プロジェクトのために書き下ろしの楽曲を提供、同ブランド主催のイベントでもライブパフォーマンスを行うほか、キャンペーンのモデルもつとめた。11月にはパリ・テアトルサブロンにおいてダンサー、コンテンポラリーアートとのコラボレーションによる公演が予定されており、12月には日本でのピアノソロによるコンサートツアーも控えている。

http://atak.jp



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