INTERVIEW

PASS THE BATON PASSCOUNTER
5周年特別企画
PASS THE BATON in PARIS
『フランスで活躍する日本人たち』



日本人というバックグラウンドやカルチャーをどんな風に考え、 異国の地でどのようにして成功しているのか、またどんな苦労をしているのか、 彼らにその秘密を語ってもらい、思い出の品物を出品していただきました。 第一弾は、フランス人が認めたショコラティエ‘MORI YOSHIDA’さん。



MORI YOSHIDA ショコラティエ
フランスで本場のフランス菓子に挑む!
フランス人が絶賛したその味の秘密とは!?



-最初にフランスに行ったのはいつですか?
15年くらい前に、フランスの国立製菓専門学校に留学して、地方に研修生としてとある村に行ったんですね、本当に田舎で、僕は村で唯一のアジア人という感じで・・・。 当時はやはり、アジア人というだけで下に見られていましたね、でも卑屈になっていても仕方がないので、言葉が通じなくてもこちらから心を開いて楽しくやることにしたんです、そうするとだんだんと周囲も心を開いてくれるようになりました。
とはいえ、まったく文化も違い言葉も通じない環境に参ってしまい、いったん帰国しました。22歳くらいの時ですね。
その時は、フランスでお菓子をやろうと意気込んで行ってはみたのですが、いかんせんフランス菓子が美味くなくて、これが憧れのフランス菓子か?と。
でも、あとあと考えてみると、僕自身の舌が、文化もお菓子も理解できていなかった。
フィットしていなかったんですよね。



-パリのお店はどんなお店なのでしょうか?
元々、今お店がある地域に住んでいたことがあって、自分でマルシェに行って素材を仕入れられるとか、近所に住むひとたちはこんな感じだなとか、地域の特性がわかっていたので、街のお菓子やさんとして、街の一部、生活の一部に馴染んでいけるような存在になりたいと思って、この場所を選びました。今では、マルシェに行くと「サムライ、元気かい?」と声をかけてもらったり、「今日、バースデーケーキひとつ頼める?」なんて依頼を受けたりしているので、すごく嬉しいです。
店の内装はかなりシンプルで、「菓子だけある」みたいな店です。



-今、MORI YOSHIDAさんの世代(38歳)はなんだか勢いありますよね?
古いものを大切にしながら、新しい価値観を生んでいく世代というか、ただ、古いものを完コピみたいなことしても面白くないと思うんですよね、そこには僕自身のオリジナルの何かを出さないと、日本人が猿マネしてる、みたいになっちゃいますからね。なので、フランス人なら誰もが昔から知っている伝統的なフランス菓子をオリジナルで出してみたりしています。


-ずばり海外で成功する秘訣ってなんでしょうか?
僕自身、何が成功かわかっていないです(笑)。でも、成功するとか、成功したい、という事よりも、見たことがない素材を見てみたいとか、こんな人に会いに行ってみたい、とか、そういう事がすごい楽しみだったりしますね。今度、タヒチにバニラを見に行く予定です。


MORI YOSHIDAさんの出品物はコチラ





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第二弾はコチラ




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