PASS THE BATON GALLERY

ULTIMATE BLACK ~謹んで鮮やかな黒を纏う~

2016年9月29日(木)〜 10月23日(日)



PASS THE BATON GALLERY 第88回目は、京都で約100年「黒」を極めてきた‘京都紋付’とPASS THE BATON との共同プロジェクト『ULTIMATE BLACK ~謹んで鮮やかな黒を纏う~』。ただひたすら世界一の黒を求め、黒を一層深みのある黒へと、日本の伝統的な正装である黒紋付を100年間染め続けてきた‘京都紋付’。先代の荒川忠夫氏の「体を切ったら、黒い血が出てくるかも知れん。」という言葉は、‘京都紋付’の黒へのこだわりを如実に表しています。「日本人の美意識が溢れる黒」「鮮やかな黒」その黒を突きつめ、礼を尽くしたい心に黒染で応えきた‘京都紋付’は、「黒に潜んだ日本の美と文化」を、現代にも引き継ぎ大切にしています。そんな思いから生まれた‘KUROFINE’という新しいプロジェクトは、愛着があって所有していたけれど使わなくなってしまったものや、愛されるべき商品として生産されたもののなんらかの事情によって世に出ることが出来なかったものを‘京都紋付’の黒染めの技術で、「黒色」に染めることで、再び世に出ることが出来るようにしようというプロジェクトです。

今回、PASS THE BATON GALLERYでは、PASS THE BATONがセレクトした様々な色や形をしたヴィンテージの洋服たちを‘KUROFINE’プロジェクトで「ULTIMATE BLACK」に染めあげ、新たな命を吹き込み販売します。店頭では、それぞれの洋服についているQRコードを読み込み、黒に染める前の色や形をご覧いただけます。黒に染めることでどんな価値が生まれたのか、その目で確かめてみてください。そして、究極の黒を纏うことで「日本人の美意識」を感じてみてください。

※会期中、PASS THE BATON GALLERY内では、皆さまがお持ちの洋服などを黒に染めるサービスもご案内します。詳しくは、スタッフまでお問い合わせください。



京都紋付 –KYOTO MONTSUKI-
1915年 初代荒川金之介によって荒川染工場として現在の地に創業。
1969年 2代目荒川忠夫により株式会社京都紋付を設立。
1978年 黒染業界において画期的な濃色染めを考案‘純黒’として発表。
1981年 大ヒット商品である「深泥黒」を完成。
1989年 昭和天皇大嘗際における装束「小忌染」製作の御下命を賜り、再現製作する。
1991年 着物縫製業(中国)並びに着物加工業を始める。
1996年 4代目として現社長荒川徹が就任
1998年 新社屋完成(延べ床面積 1,325.07m2)
2001年 黒染め(洋装)の研究開発を開始。約半年後、洋装業界では他に例を見ない深い色合いの黒染めを開発。「深黒」と命名、『御黒染司』の商標を登録。
2004年 エコテックス取得
2009年 KUROZOMEデニム発売
2015年 創業100年の節目として製品ブランド「御礼」、加工ブランド「れい」を発表
2016年 衣類の再生ブランド「KUROFINE」を発表
www.kmontsuki.co.jp



KUROFINE –クロフィネ-
愛着があって所有しているものを、黒色に染めることで、使用する機会を増やそう、未だ使うことが出来るものを、黒色に染めることで、そのものの寿命を全うさせよう、愛されるべき商品として生産されたものだけれど、なんらかの事情により世に出ることが出来なかったものを、黒色に染めることで、再度世に出ることが出来るようにしようというプロジェクト。株式会社京都紋付は、鮮やかな黒色に染める独自の技術を提供することでサポート。


PASS THE BATON GALLERY
〒150-0001 渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館B2F パスザバトン表参道店内 03-6447-0707
月~土11:00 ~ 21:00(日祝11:00 ~ 20:00) 

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