INTERVIEW

ものづくり、傘づくり。イイダ傘店のアイディアのゆくえ。
|Vol.11 出展者インタビュー



2023年4月15(土)~16日(日)の2日間、コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」で開催されるPASS THE BATON MARKET。第11回となる今回は、全51ブランドのうち21ブランドが新たな顔ぶれとなります。行楽シーズンを前に、イイダ傘店の出展が決定。 今回で3回目の出展となるイイダ傘店、主宰の飯田純久さんにゆっくりとお話を伺いました。
―― あらためてになりますが、イイダ傘店とはどんなブランドですか?

イイダ傘店は、店舗は持たず、受注会やイベントで全国を巡回する傘屋です。僕は布が好きで、美大時代から染めたり織ったりしていました。 その布を何にしようかな?と思っていた時に、傘を作る機会があり、それがきっかけで2005年から傘屋を始めました。

―― そら豆、ゆで卵、のり弁、めん棒、野菜スティック、魚の骨―。 オリジナリティあふれる愛らしいテキスタイルは全てイイダさんによるものと伺いました。 テキスタイルへの興味はどんなきっかけで生まれたんでしょうか。

僕が布に興味を持ったのは、高校時代に文化祭のクラスTシャツを作ったことがきっかけです。 3年生になるとTシャツを染めるキットにも手を出して、オリジナルの布ができる楽しさを知り、美大でも染織を専攻しました。 今も“おいしそうなパンがあったからスケッチしよう”という気軽な感覚で日常的にスケッチを描いています。最近は豆大福を描きました。 こうしたアイディアストックから、すこし時間を置いて、テキスタイルデザインのアイディアにつなげていきます。



―― PASS THE BATON MARKETへの最初の印象はどのようなものでしたか?

本展の話を初めて聞いた時、【倉庫】という表現がテーマにあり、今までにない新しいコンセプトのイベントだなと思いました。 僕たちは大きい会社ではないけれど、傘屋を始めて17年間、作り続ける中でやはり眠ってしまう傘やパーツがありました。 この機会だから…と眠っていたテキスタイルを見直し、小物を作ってみたら好評で驚きました。

―― 本展への出展を経て、アトリエでの会話にも変化があったと、以前のPASS THE BATON MARKETで伺いました。

そうなんです。使いにくい材料などが出たとき、これまでだったら“どうしようか…”と後ろ向きな会話だったのに、“PASS THE BATONで活かそう!”と話せるようになりました。 いいものを作ろうと思えば、その過程には実験が必要です。傘は嗜好品ではなく実用品だからこそ、当たり前の機能も果たさなくてはいけない。 プロダクトとして、パーツも多く、様々なタイプの端材も出ます。僕らはあまり廃棄が出ない方だけど、それでも、このマーケットに向けてハギレセットや小物を作ったり、 『捨てる以外のポジティブな選択肢』ができて本当に良かったですし、そこに共感してくださるお客様に出会えたのも嬉しいです。



―― Vol.11でのおすすめ商品をずばり教えてください。

今もアトリエを見渡して絶賛検討中です(笑)。お楽しみに…!



もはやそのライブ感すら魅力的に映ります。後日情報によると、ハギレセットや、ハンカチ、バッグなども特別に展開されるとのこと。
詳細な答え合わせは、イイダ傘店のブースで。






イイダ傘店代表 飯田純久
傘作家。個人オーダーのみの傘屋。傘用に生地を制作し、毎年オーダー会を日本各地に巡回。
映画やCMで使用する特注の傘も制作している。





PASS THE BATON MARKET Vol.11 開催概要

日時:2023年4月15日(土)〜16日(日) 11:00〜19:00(最終日は18時終了)
※最終入場は終了時間30分前まで/雨天決行
場所:コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」(屋内・屋外)
住所:東京都港区港南1-8-35
入場料:300円 ※小学生以下無料
URL: https://www.pass-the-baton.com/news/16492/
主催:PASS THE BATON
共催:コクヨ株式会社
運営:株式会社スマイルズ
※社会情勢を鑑み、上記の情報は変更の可能性がございます。

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